愛と訓練のワーネバブログ「愛と訓練のワーネバ劇場」の出張ブログです。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
ぐうたらジャム国・PCロア編、その38 00:00
0
    4代目ロア編、その38です。
    *

    547年が始まります。

    3日。
    昨年末から危惧していたことが本当になってしまいました。
    兄が倒れたというのです。

    カロン
    「心配かけて悪い…」

    いつもと違い、力なくそう言っていました。

    お見舞い後。

    フィロ
    「…」
    ロア
    「…」
    アトル
    「…」

    ロアだけではなく、フィロもアトルも無言でした。
    娘さん達も信じられないようで、かなり動揺していました。

    そんな中、ジュリアだけが、気丈な姿を見せていました。

    ロア
    (やっぱり気付いていたんだろうな…)

    どうか。

    どうか、よくなりますように。

    ジュリアのためにも、そんなふうに祈らずにはいられませんでした。


    翌4日。

    そんなロアの願いも虚しく、カロンはワクトの元へと召されました。

    ジュリア
    「本日はカロンのために――」

    昨日と同じように気丈に挨拶を述べるジュリアの姿に、ロアはたまらない思いでした。

    フッラ
    「ジュリアちゃん…」
    ロア
    「強いね…いや、強く見せているだけか…」

    昨年のロージーの結婚式での兄の家族の賑やかな様子を思い描くと、余計に胸がしめつけられます。


    *


    それからしばらく経った9日。

    アトルのところで、子供が誕生したという報せを受けました。
    3人目にして、待望の女の子でしたが、先日兄を亡くしたばかりということもあり、アトルは喜んではいたものの、少し複雑そうな表情をしていました。
    (1年後に分かるこのコスモスちゃんの顔は→
    ジュリアちゃんと同じ振り向きちゃんです)

    アトル
    「手放しに喜べなくてさ。もちろん嬉しいけど」
    フィロ
    「兄さんなら、こういう時は率先して盛り上げると思うよ。これまでもロアやアトル以上に喜んでたじゃないか」
    ロア
    「そうだね」
    アトル
    「…違いない」

    アトルは笑いました。


    別れと、新しい命の誕生と。

    本当にその繰り返しなのだな、とそんなふうに思いました。


    アトル
    「ところで話は変わるけど」
    ロア
    「ん?」
    アトル
    「…兄貴、何考えて、あんなのにしたんだ?」
    ロア
    「あんなの、って?」

    アトルは睨んでますが、ロアには睨まれる検討が全くつきません。

    ロア
    (な、なんだよ…俺、なんかしたっけ?)


    *


    10日。
    今日はコーク杯の決勝です。
    勝ち上がってきたロアとフェイズの対決になります。

    ロア
    「よし、頑張るぞ…っと、フェイズさん!」

    丁度通りの前のほうにフェイズがいたので、声をかけました。

    フェイズ
    !!!

    しかし、フェイズはいつもと違い、かなり動揺した様子でこちらを振り返りました。

    ロア
    (あれ? どうしたんだろう?)

    フェイズ
    「い…」
    ロア
    「?」

    フェイズ
    「い、イムイム〜♪ 議長さん…」

    ロア
    !!!!!!!!



    思い出しました。



    ――それはさかのぼること5日前。

    その前日の葬式のこともあり、議会中、少しぼんやりしてました。
    そして、コークナァムが提案した挨拶が否決されて、その後の挨拶を――

    ロア
    『今年の挨拶はイムイム〜♪にしたいと思います』

    ロア
    ぎゃーーーーー!!!!

    先日、アトルが言おうとしていたのは、きっとこのことだったのでしょう。

    ロア
    「す、すいませんすいませんすいません!」
    フェイズ
    「い、いや、だ、大丈夫だから。…うん」
    ロア
    「すいません!」
    フェイズ
    「で、でも、ほら、子供達はとても喜んでるみたいだからさ。こういうのも大事だと思うよ」
    ロア
    「…」

    フォローがあまりフォローになっていない気もします。

    こんな妙な空気で、コーク杯の決勝戦が行われました。
    相手はそのフェイズ。
    気を引き締めようと思ったのですが、あの後、試合に遅刻しそうになり、ぎりぎり間に合ったのですが、疲労を回復できずに、0対255でフェイズがKO勝ちしました。

    ロア
    (まぁ、仕方ないよな。それにしても、フェイズさん、試合では容赦ないな、本当)

    普段は穏やかな人ですが、特にこのコーク杯での試合では、いつも以上に情熱を感じます。


    ←前に戻る / 次に進む→
    | ぐうたらジャム国 | comments(0) | - | posted by ルシマ - -
    Comment








    << NEW | TOP | OLD>>