愛と訓練のワーネバブログ「愛と訓練のワーネバ劇場」の出張ブログです。

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ぐうたらジャム国・PCロア編、その30 00:00
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    4代目ロア編、その30です。
    *

    543年の続きです。



    か、勝った…!

    フェイズ
    「強いね。君と戦えて良かった」
    ロア
    「いいえ、俺の方こそ」
    フェイズ
    「そういえば、前に嬉しいことを言ってくれたね。俺の試合を見て、感動してくれたって」
    ロア
    「はい」
    フェイズ
    「――少し思い出話をしてもいいかな?」
    ロア
    「あ、はい」
    フェイズ
    「俺は若い頃、君のお母さん――リカリアさんに憧れていてね」
    ロア
    「ええっ!?」
    フェイズ
    「あ、異性としてという意味ではないよ」
    ロア
    「そ、そうですよね、ビックリしました…」
    フェイズ
    「彼女に追いつきたくて、必死だった。そして、あの日のコーク杯で、彼女を負かすことができたけど」

    フェイズは静かに言葉を続けます。

    フェイズ
    「勝って、追いつけて、とても嬉しいはずだったのに、ぽっかりと心に穴が空いてしまった」
    ロア
    「…それは、どうして…?」
    フェイズ
    「なぜだろうね。暫くの間、ずっとそんな状態だった。だけど、彼女が亡くなって。それから、彼女を破ったコーク杯に再び優勝して、剣豪の称号を貰って。俺にとってはそれからが始まりだよ。誰かに勝つこと負けることじゃない。俺は、いつも自分と戦ってる」
    ロア
    「…」
    フェイズ
    「わがままを言わせてもらうよ。俺は自分のために君を利用させてもらう。だから、君も俺を利用していい。今よりも、もっと強くなってほしい」
    ロア
    「…はい」
    フェイズ
    「君はもっと強くなれるよ」

    フェイズは穏やかに笑います。

    フェイズ
    「君が勝ち上がってバグウェルに挑めるように願ってる」

    握手を交わすと、フェイズは帰っていきました。

    ロアはぼんやりと手を眺めます。


    自分と、戦う、か…。


    フェイズだけではなく、きっと皆がそうなのでしょう。
    リカリアも、兄弟達も、フッラも、そして、自分も。

    拳を強く握り締めました。



    その後、3戦目も勝ち、25日にはバグウェルと戦いましたが、龍が放った光線の一撃でKO負けをしてしまいました。
    それでも、これまで戦った誰よりも強い龍と対峙することができたのは、ロアにとっていい経験になったのです。

    ロア
    (次は龍を倒したい)

    そうして、また一つ夢ができました。


    *


    年末の30日。
    今年もリーグ戦で4勝して、ショルグ長続投が決まりました。
    そして、この日は議長選挙の日です。

    ロア
    「じゃあ、行ってくるよ」
    フッラ
    「はい、私も後で投票にいきますね」
    ロア
    「うん」
    ベルカナ
    「お父さん、がんばってね!」
    エオロー
    「がんばって下さい」
    アンスール
    「がんばってね!」
    フェオ
    「がんばってー」
    ロア
    「みんな、ありがとう」

    恐らくフェオは何があるのかよく分かっていないと思いますが、それでも言葉を貰えるのは嬉しいものです。


    そして。




    ロアが議長に選ばれたのでした。



    議長就任式の後、自宅の評議会館邸へ足を踏み入れました。

    ロア
    (戻ってきたんだ…)

    かつて、住んでいた場所に。
    今度は自分の力で。
    そう思うと、なんだか感慨深く、心の奥がじん、としてきました。

    フッラ
    「おめでとうございます、ロアさん」
    ロア
    「ありがとう。時間にするとそれほど経ってないのに、とても懐かしく感じるよ」
    フッラ
    「これまでにいろんなことがあったからですよ」

    フッラの言うとおりです。
    結婚して、子供が誕生して、訓練してAリーグに入って、ウルグ長やショルグ長になって。

    明日からは、かつての母のようにもっと忙しい日々になるのでしょう。

    ロア
    (まだまだこれからだ)

    いつだって、「終わり」は始まりです。


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    | ぐうたらジャム国 | comments(0) | - | posted by ルシマ - -
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