愛と訓練のワーネバブログ「愛と訓練のワーネバ劇場」の出張ブログです。

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ぐうたらジャム国・PCロア編、その26 00:00
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    4代目ロア編、その26です。
    *

    542年が始まります。

    1日。

    この日はベルカナの入学式があります。
    これから始まる学舎生活に、ベルカナは昨夜からずっと興奮しているようでした。

    ベルカナ
    「いっぱい勉強するの!」

    とその意欲を見せています。
    丁度、カロンの末娘やストークの娘と一緒ということもり、賑やかな学舎生活になりそうです。

    ロア
    「それにしても、自分が学生だった頃を思い出すよ。懐かしいな」
    フッラ
    「ロアさんも、学生時代、ここで勉強していたんですね」

    フッラが少し感慨深げに学舎を眺めるロアの視線の先を追います。

    ジュリア
    「うんうん、本当に懐かしいよね」

    そう言ったのはカロンの妻ジュリアです。ストークの妻であるディスティナも頷いています。
    ジュリアやディスティナとは同い年なのです。

    フッラ
    「ジュリアちゃん、ロアさんってどんな子だったんですか?」
    ロア
    「え!?」
    ジュリア
    「うーん、そうだなー、今とそんなに変わってないかな。でも、どっちかっていうと、あまり勉強が得意なほうではなかったよね」

    そう言うジュリアは、実はロアの年の知識のメダルを貰っています。

    ジュリア
    「いつも、あっちにこっちに遊び回ってたし」
    ロア
    「う…」

    …まあ、否定はしませんが。

    ジュリア
    「だから、ロア君が今ウルグ長をしているだなんて、なんだか不思議な感じ」

    それはロアのほうこそでした。

    ジュリア
    「それとね、私達の年ってロア君以外、全員女の子だったから、ちょっと居心地悪そうだったかな」
    ストーク
    「そういえば、ロアが入学した頃くらいだっけ? 君達にいじめられたって、ロアが泣きべそかいて、僕らのところに逃げてきたことがあった気がするね」
    カロン
    「おー、あったあった、俺も覚えてる。そんなこともあったよな」
    ストーク
    「いやあ、女の子って怖いな、と思った瞬間だったよ」
    ジュリア
    「ええっ!? そんな、いじめてなんかないわよっ。ねえ、ディスティナ、あれはちょっとからかっただけ――」
    ロア
    「ち、ちょっと、もうやめて下さい!」

    フッラの言葉で思い出話に華が咲き、その後もあれやこれやと昔話にぽんぽん飛んでいきました。
    ロアが恥ずかしくて居たたまれない気持ちになる横で、フッラは笑っていたのでした。


    帰り、ジマ杯の試合の組み合わせを見に行くと、自分が選抜されていました。
    もちろんそこにはジマショルグ長であるフェイズの名前もありました。

    ロア
    (頑張ろう)

    昨年はなりませんでしたが、やはりフェイズと戦ってみたいという気持ちは俄然強いのです。
    だから、勝ちあがろう、とそう思いました。


    それから、初めての仕事始めを無事に終えた翌3日。
    ストークの母が亡くなったと報せがありました。

    実は、その前日の2日、危篤の報せがあった日、伯父エレムは、妻である彼女とデートの約束をしているから、と言って、ずっと大通り南で待ち続けていました。
    ストークはそれを見て

    ストーク
    「傍にいてあげたほうが安心するだろうに」

    と言ってました。

    もちろんそうなのだと思います。
    けれど、ずっと待っていたい、という伯父の気持ちもロアには分かるような気がします。


    *


    4日。
    フェイズのジマ杯での試合でした。
    あまり調子がよくないのか、52対14で相手に負けてしまいました。

    フェイズ
    「いつも応援に来てくれてるのに悪いね。もう少しいい試合が見せられたら良かったんだけど」

    フェイズは苦笑すると、6日に戦うロアへの激励をして、帰っていきました。


    それから、2日後の6日。
    4人目の子供が宿っていることが分かりました。

    フッラ
    「どんな名前がいいでしょうか…」

    さすがに4人目ともなると、フッラも随分落ち着いた様子でした。

    それから、夜には、ジマ杯の試合です。
    フェイズと戦えるチャンスは既になくなっており、少し士気は下がっていましたが、なんとKO勝ちで一回戦を突破しました。
    昨年のコーク杯とは違い、手ごたえを感じます。

    ロア
    (…もしかしたら、このままいけるか?)

    8日は、リリーナ議長と対戦し、149対111で勝ち。
    そして9日では、昨年KO負けしたバッソを相手に、逆にKO勝ちを決めました。


    そして、ジマ決勝戦の10日。
    相手はジマショルグ員の伯父ラタム
    緊張しながら挑みましたが、相手が技を出す前に何度も技を決めて255対32でKO勝ちし、ジマ杯優勝のトロフィーを見事手に入れました。

    ベルカナ
    「お父さん、凄い凄い!」
    エオロー
    「かっこいいよ!」
    フッラ
    「ロアさん、優勝おめでとうございます」
    ロア
    「優勝、したんだな…」


    それから、自宅に帰り、結婚する前にリカリアが優勝した時と同じように、倉庫にあるたくさんのワパヌヌを見て――少しばかり楽しそうに料理していたメジを思い出してしんみりしましたが――、ああ、本当に優勝したんだな、と実感しました。

    ロア
    (…今年、もしも、Aリーグ1位になれたら)

    あれから、ずっと悩んでいましたが。


    でも――


    ロアは決意し、ぎゅっと、拳を握り締めました。


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