愛と訓練のワーネバブログ「愛と訓練のワーネバ劇場」の出張ブログです。

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ぐうたらジャム国・PCロア編、その24 00:00
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    4代目ロア編、その24です。
    *

    541年が始まります。

    今年、Aリーガーに上がったロアは、早速コーク杯への出場が決まりました。
    前回のコーク杯の優勝者はあのフェイズ
    決勝まで勝ち上がれば、フェイズと対決できます。

    ロア
    (勝ち上がってみせるぞ…!)

    ロアは丁度あの時のコーク杯で初めて優勝したフェイズと同じ年齢になっていました。


    2日の開会式では自分の名前が読み上げられて、緊張が一気に高まりました。


    4日。
    夜の大会での初試合です。
    相手は同ショルグのバッソです。

    ロア
    (コーク杯だから、剣技で…)

    が。

    緊張していたのかどうしても技を上手く当てることができなくて、バッソにあっという間にKO勝ちされて、負けてしまいました。
    さすがにこれだけ圧倒的に負かされてしまっては落ち込みます。

    フッラ
    「また、頑張ればいいじゃないですか。まだAリーグに上がったばかりで、これからなんですから」
    ロア
    「…」

    そんな、フッラの慰めも今は素直に受け入れられませんでした。


    それから2日後の6日。
    また新しい命がフッラに宿っていることが分かりました。
    予定日は20日。愛の日です。

    ロア
    (そうだな、いつまでも落ち込んでられない。まだまだこれからなんだ)

    とロアは自分を振るい立たせました。


    *


    8日。
    兄フィロと恋人ヒルナーが婚約したと知りました。
    いろいろあったようですが、やはりヒルナーと共に生きることを決意したようでした。
    聞いたところによると、ヒルナーの息子もフィロをよく慕っているとのこと。
    きっと兄の選択は間違っていなかったのでしょう。

    そして、その夜。
    自宅に戻りかけたところで、ロアに声をかける人物がいました。

    シャーリー
    「…ロア君、こんばんは」
    ロア
    「シャーリーさん?」

    そういえば、姿を見るのは久しぶりです。
    というのも、彼女の旦那さんが亡くなって以来、彼女はあまり仕事場に顔を出さなくなっていました。
    いつも場を盛り上げてくれていた彼女がいなくなり、仕事場は一気に淋しくなってしまいました。

    ロア
    「どうかしましたか?」
    シャーリー
    「ええ、ちょっとね…」

    その時のシャーリーの表情で、彼女がいったい何をしに来たのか。
    それがなんとなく分かった気がします。
    けれど――

    ロア
    「…ごめんなさい、シャーリーさん」
    シャーリー
    「え…?」
    ロア
    「俺は、そんなことできません」
    シャーリー
    「あ…そ、そうよね。ごめんなさい…何を考えていたのかしら、私ったら」

    ごめんなさいね、と彼女は去っていきました。

    ふらふらと道を歩くその後姿は、ロアが成人し、バハで初めて見た彼女の姿と、いったいどれだけ違うことか。
    だけど、ヒルナーにとってのフィロのように、ロアは彼女を受け止めることは決してできません。

    ロア
    (シャーリーさん…)

    ロアができるのはただ祈ることだけでした。


    それから2日後の10日。
    フィロとヒルナーの結婚式が行われました。
    ジュリアはまだフィロのことは納得ができない様子でしたが、式には出席していました。

    そして、夜、コーク杯の決勝です。
    前回優勝者のフェイズと対するのは、ロアを負かしたあのバッソでした。

    フェイズはバッソの攻撃をかわしつつ、ブレイズソードを何度か決めて16対255でKO勝ちしていました。

    ロア
    (…凄い…)

    自分が大会に出るようになって、彼の実力がより実感できるようになっていました。

    そして、それと同時に理解したのは、こうして大会に優勝したり出場する人達と自分の「差」。
    その差は今のロアにとって、とても厳しいものでした。

    ロア
    (少し自惚れていたのかもしれない…)


    翌11日。
    この日、バハウルグ長が亡くなり、ロアが繰り上げでバハウルグ長になりました。
    まさかの事態に、ロアは驚きを隠せません。

    ロア
    (ウルグ長か…)

    ウルグ長もショルグ長と同じサイファ評議会議員です。名誉ある役職です。
    今回はウルグ長が亡くなったために就任した形ですが、ウルグ員による選挙によってウルグ長は選出されます。
    もしロアが選ばれることがあるなら、それは他のウルグ員が「ロア」を評価してくれていることに他ならないのです。

    …それに、原則として議員は一家に一人ですが、ウルグ長ならば、夫婦で家族で兼任もできます。
    彼女がリムで真面目に働いているのを知っています。
    フッラがこれからもしウルグ長選挙に出るようになった場合、夫婦でウルグ長になることもできる可能性もあるのです。


    ロアは迷っていました。


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    | ぐうたらジャム国 | comments(0) | - | posted by ルシマ - -
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