愛と訓練のワーネバブログ「愛と訓練のワーネバ劇場」の出張ブログです。

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ぐうたらジャム国・PCロア編、その16 00:00
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    4代目ロア編、その16です。
    *

    537年の続きです。

    訃報は続きます。
    リカリアが亡くなった僅か4日後の21日。
    義父のメジが22歳でワクトの元へと召されました。
    もしかして、リカリアのお見舞いに行った時、アトルが何かを言おうとしていたのはこのことだったのでしょうか。

    けれど、これだけ身内の葬式が続くと、なんだか現実的ではなくて、ぼんやりしてしまいます。

    葬式の後、アトルがぽつりと言いました。

    アトル
    「…あいつのこと、苦手だったんだ」
    ロア
    「ん?」
    アトル
    「なんか女々しいし、見る度にムカついてさ。19過ぎまで独身で、その後もお袋の陰に隠れて、つまんねー生き方だな、って言ってやった。でも、あいつ、笑って言うんだよ。自分はそれでいいんだって」
    ロア
    「…」
    アトル
    「なんだそれ、って思うだろ。だけど、飯作ってお袋が喜んで食べてくれるなら、自分がいることでお袋の支えになっているなら、それだけで自分が生きてる意味はあるって、そう言ったんだよ。真面目な顔してさ」
    ロア
    「父さん、そんなことを…」
    アトル
    「…くそっ。折角認めてやってたのに、こんなに早くお袋追っていくんじゃねえよ…!」
    ロア
    「アトル…」
    アトル
    「…父さん…」

    もしかしたら、メジの…義父の存在感が一番大きかったのはアトルだったのかもしれません。
    メジが父親になった時、まだアトルは学生でした。
    メジは授業参観にも出席していたし、成人式にも出てもらっているのです。


    メジが台所に立って楽しそうに料理していた姿を思い出します。

    きっと、母に怒られてるんだろうなぁ。
    あなたまでこんなに早く来てどうするの、って。


    *


    しかし、辛い別れがあれば、嬉しい報告もあります。
    仕事場の同僚で従兄のストークが、とうとうというべきか、恋人のディスティナと婚約したということです。

    ストーク
    「そろそろ、腰据えなくちゃいけないとは思ってたのも確かだし。父さんからも兄さんは〜カロン君は〜ロア君は〜ってねちねちねちねち言われてたしね」
    ロア
    「はは…。ま、まあ、おめでとうございます。伯父さんや伯母さんも喜んでそうですね」
    ストーク
    「まあ、ね」

    遠くのほうに鼻歌混じりに仕事をしているストークの父で伯父のエレムが見えます。
    いつも見てもストークと伯父はよく似てると思います。

    ところで、ストークが言っていた兄、というのはストークの兄のデイウッドのことです。
    ストークは、上からデイウッド、アイン、ストーク、バーナーという男ばかりの4人兄弟の3番目です。
    (ただし、アインとストークは双子)
    ロアと何かと気が合うのは同じような家族構成で同じ立場ゆえなのかもしれません。


    25日。
    そのストークの結婚式に出席するために家を出ようとしたところ…。

    フッラ
    「あ、ロアさん、待って下さい。私も…」
    ロア
    「あれ、フッラも参列するのかい?」
    フッラ
    「はい…ストークさんにはよくして頂いたので…」

    …ジュリアとフッラとのこともそうですが、これまた意外な交流にビックリしました。
    ストークさん、変なこと言ってなきゃいいけど…と正直心配です。

    式が終わると、フッラと一緒にヤーノ市場に食材を買いに行きました。
    恋人時代にも少し食べさせてもらってましたが、フッラの作る料理はとても美味しくて、毎日が楽しみでなりません。
    家に帰って、買った物を倉庫に入れていると、フッラが話しかけてきました。

    フッラ
    「あ、ロアさん、そういえば…」
    ロア
    「ん?(ごそごそ)」
    フッラ
    「あ、あの…」
    ロア
    「どうしたの?」

    フッラはなにやらもじもじとしています。

    フッラ
    「朝、ばたついていたから言えなかったんですけど、あの、実は…赤ちゃん…」
    ロア
    「え?」
    フッラ
    「赤ちゃん…できたんです…」
    ロア
    「ほ、本当に?」
    フッラ
    「…はい」



    赤ちゃん。



    子供。



    自分が父親になるのか。


    ――ああ、そうか。そうなんだ。



    ロアは気持ちがたかぶって言葉がでてこず、そのかわりに、フッラをぎゅっと抱きしめました。


    翌26日。
    そして、また一つ嬉しい出来事がありました。
    昨年結婚した兄カロンとジュリアのところに双子の赤ちゃんが誕生したのです。
    早速、ロアもお祝いにかけつけると、赤ん坊(二人とも女の子)がベッドの中ですやすやと眠っていました。

    ロア
    「二人とも、おめでとう」
    ジュリア
    「ありがとう。私に似てて可愛いのよ!」
    カロン
    「俺にも似てるぞ。ああ、嫁にやりたくないなぁ」

    …。

    早速親バカっぷりを発揮している二人は放っておいて、ロアは双子の顔を眺めます。

    …それにしても、この子達、なんだか目鼻立ちがそっくりそのまま同じです。
    双子でも、ストークやアインのように似てない双子も多いのに、珍しいこともあるものだ、と思いました。

    一年後に分かる双子の顔は→セピア、ロージー
    一卵性双子キター!
    しかもカロンが全能なので、二人揃って全能であります…。

    カロン
    「そういえば、お前のとこはどうなんだ、子供」
    ロア
    「うん、来年の10日が予定日だよ」
    ジュリア
    「わあ、ホント!? 私、誕生したらお祝いに行くね!」


    *


    年末の30日、評議長であったリカリアが亡くなったため、議長選挙が行われました。
    新しい議長は、ミダ杯で優勝したリリーナ・イーグルです。

    そういえば、ロアが目標としているフェイズはといえば、今年はショルグ長の座から退いていました。
    来年もまた違う人がやるようです。
    実際、あのコーク杯以降、大会に出場しておらず、通りでも見かけることもあまりありません(どうやらすれ違っているようです)。

    ロア
    (…一体、どうしたんだろう)

    もっと彼の試合を見たいと思っているロアは残念でなりません。

    そんなロアの今年の成績は4勝0敗。Cリーグに上がりました。
    そして、ウルグ順位も7位と10位以内に入ることができました。

    ロア
    「だけど、来年は子供が誕生するし、もっと頑張らないといけないな」


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