愛と訓練のワーネバブログ「愛と訓練のワーネバ劇場」の出張ブログです。

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ぐうたらジャム国・PCロア編、その14 01:00
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    4代目ロア編、その14です。
    536年の続きです。

    24日。
    朝、フッラがやってきて、ヌヌギをくれました。

    ロア
    「フッラが釣ったんだ?」
    フッラ
    「はい…! いつもヴィチばかりだったから、凄く嬉しくて…!」
    ロア
    「そ、そっか。ありがとう」
    フッラ
    「はい…!」

    やっぱりちょっと変わった子です。
    リムへと向かい、それを納品してから、バハへ向かう途中、神殿の方へ歩いていくカロンとジュリアの姿を目にしました。

    ロア
    (あ、もしかして…?)

    *

    仕事場に行くと、ストークがいたので、先ほどの話を振りました。

    ストーク
    「えっ! 本当かい!?」
    ロア
    「たぶん、そうだと思うんですけど」
    ストーク
    「そ、そうかぁ…」

    年の頭、兄に結婚話を急かしていた割には反応が少し妙です。
    少し焦っているというか、慌ててるというか。

    ストーク
    「だって、僕はカロンと同じ年だろ? だから、そろそろ僕もかなって」

    …なるほど。
    実際に結婚するということになると話は別のようです。

    ロア
    「それじゃあ、ストークさんもディスティナと結婚したらどうですか?」
    ストーク
    「い、いや、そうは言うけどね。実は、ディスティナはあれでとても――」

    …ストークは恋人のディスティナが弱点のようです。
    なにやらロアとストークの立場がこの間から逆転している風に感じます。

    ロア
    (だけど、ディスティナって特別変わったところはなかったと思うけどなー)

    ディスティナはロアと同じ年で、学生時代は一緒に勉強していたし、従姉弟ということもあり、小さい頃から仲良くしていました。
    まあ、そこはそれ、恋人にしか分からないことがあるのかもしれません。

    自宅に戻ると、やはり兄達は婚約していたらしく、それを聞いたメジが、式は明日ということで、慌ててご馳走を作っていました。
    リカリアも心なしか嬉しそうです。

    ロア
    「婚約おめでとう」
    カロン
    「おー、ありがとな」

    カロンがいつも以上ににやけています。
    ジュリアとは成人時にいろいろとあったのですが、今はもうすっかり吹っ切れて、幸せであればそれで、と思います。

    ロア
    (だけど、同級生が…ファンクさんが義姉になるのか…)

    それが一番複雑でした。


    *


    翌25日。
    カロンとジュリアが結婚しました。
    双方共に親戚が多い上に、ここ数年のミスタープルト、ミスプルト同士の結婚だったので、参列者がもの凄いことになりました。
    姓はカロンのラドリーズです。

    式の後、同じように式に参列していたフッラとそのまま浜へとやってきました。

    フッラ
    「ジュリアちゃん、凄く綺麗でした…」
    ロア
    「ん? ジュ…義姉さんのこと知ってるの?」
    フッラ
    「はい、ショルグが同じで、新年祭の時にいろいろ教えてくれたんです」

    思わぬところで交流があったので、少し驚きました。
    フッラもまさか、ロアの兄の恋人、とは思わなかったようです。

    フッラ
    「朗らかで快活でステキな人ですよね。まるでエイ…妹みたい…」
    ロア
    「妹?」
    フッラ
    「はい、すぐ下の一番上の妹です」

    一番上、と付くということは他にも妹がいる、ということになります。
    いったい、何人兄弟なのだろうと聞いてみると。

    フッラ
    「6人です」
    ロア
    「ろ…!?」

    ロアのところも4人で多いほうだと思いましたが、まさか彼女がそれよりも多い6人兄弟だとは思わず、ビックリしていまいました。
    フッラはその一番上だそうです。

    フッラ
    「あ、だけど、先日、手紙が届いたんですけど、また弟か妹が誕生するって書いてありました」
    ロア
    「す、凄いね…」

    7人兄弟だなんて、ずっと子育てに追われて大変そうだ。

    フッラ
    「もしかしたら、その下にも、できるかもしれないって書いてました」
    ロア
    「はははは…。フッラは結婚したら、それだけ子供が欲しいって思うかい?」
    フッラ
    「え…?」

    何となしに訪ねた質問だったのですが、フッラは驚いて、真剣に考え込んでいる様子。

    フッラ
    「私は…子供は授かりものだと思うから…。あ、でも、仲が良いとたくさんできるというし、両親もとても仲が良かったし…たくさんできるならそれはそれで嬉しいし…」

    だけど、と付け足します。

    フッラ
    「もし自分がお母さんになるときは、その時は、ロアさんにお父さんになってもらいたいです…(小声で)
    ロア
    「えっ?」
    フッラ
    「な、なんでもないです…」
    ロア
    「…」

    な、なんか、さらりともの凄いことを言われたような気がするぞ…!?

    なんだか妙な気持ちのまま、その後、彼女を家まで送り、持って来ていたミニカラの箱をフッラにプレゼントして別れました。
    というのも、今日は彼女の誕生日だと、以前に聞いていたので。
    前の絵本の時のように、彼女はとても喜んでくれました。


    *


    30日。年末。
    試合結果は1勝3敗でしたが、なんとかDリーグに残留を決めてました。
    仕事ランクは11位。もう少しで10位以内に入れそうだと仕事納めの時にストークに話していたら、ストークには驚かれ、シャーリーさんはやるわね、と言っていました。

    そして、この日。
    フッラとデートの約束をしていました。
    今日のデートの場所はアイシャ湖です。ロアは決意を固めていました。

    フッラはいつもと同じように大通り南にやってきましたが、ロアの姿を目に留めると、慌てて走ってきました。

    フッラ
    「ま、待たせてしまってごめんなさい…!」
    ロア
    「大丈夫、待ってないよ」
    フッラ
    「今日はどこに行きますか?」
    ロア
    「今日は海のほうじゃなくて、アイシャ湖に行きたいな、と思ってるんだけど、どうかな?」
    フッラ
    「湖…?」
    ロア
    「うん」

    フッラは少し不思議そうな顔でロアを見上げました。

    湖に着くと、意を決してフッラにプロポーズしました。

    ロア
    「俺と結婚してくれませんか?」
    フッラ
    「!」
    ロア
    「俺は、これからずっとフッラと一緒にいたいって思ってる。ショルグランクも仕事もまだまだだけど、頑張るから」
    フッラ
    「…」
    ロア
    「…駄目かな…?」
    フッラ
    「いいえいいえ! 駄目じゃないです…! でも、ロアさん、凄く人気者なのに…私でいいんですか…?」
    ロア
    「俺は、フッラじゃないと困るよ」
    フッラ
    「…ありがとうございます…、私、私、凄く嬉しくて…私…」

    そう言って、笑ってくれたフッラの手をとって、神殿に式の予約にいきました。
    そして、その夕刻、両親にその報告すると、兄カロンと同じように喜んでくれました。
    早速、メジは張り切って台所に立っています。

    リカリア
    「その様子だと、彼女が許婚だったから結婚する、というわけではなさそうね」
    ロア
    「うん、俺が自分でフッラを選んだんだよ」
    リカリア
    「…それならいいのよ」
    メジ
    「結婚しても、たまには遊びにくるんだよ。…なんて僕が言っていいのか、分からないけど」
    ロア
    「バカだなぁ、言っていいんだよ、父さん」
    メジ
    「ロア君…(涙ぐむ)。あ、そうそう、ご馳走できたんだ。今日はどんどん食べてくれよ!」
    ロア
    「うん」
    リカリア
    「折角だから、ブラッドさんも呼んでいらっしゃい。彼女、一人暮らしでしょう」
    ロア
    「そうだね」

    フッラを呼んでくると、最初は恐縮したりかしこまっていましたが、すぐにその場に打ち解けていました。

    そんな家族達からの祝福を受け、賑やかな年末となりました。


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