愛と訓練のワーネバブログ「愛と訓練のワーネバ劇場」の出張ブログです。

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ぐうたらジャム国・PCロア編、その13 00:00
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    4代目ロア編、その13です。
    536年の続きです。

    15日。
    フッラとデートをしました。
    だんだん打ち解けて来てくれているようで、前に思い出話をしてくれた時のようにだんだん表情が明るくなってきています。
    これが本来の彼女の姿なのかな、と思います。
    「ステキだね」と言ったら顔を真っ赤にして

    「ロアさんの方がステキです…」

    と言ってくれました。

    ロア
    「そういえばさ、呼び捨てていいよ」
    フッラ
    「え?」
    ロア
    「いや、ずっとさん付けだからさ。もしかして俺に気を遣ってるのかな、と思って…フッラがいいなら、それでいいけど」
    フッラ
    「…」
    ロア
    「…」
    フッラ
    「ろ、ろ、ろ、ろ、ロア…、…、…、…さん
    ロア
    「あ、えっと、む、無理はしなくてもいいから(汗)」
    フッラ
    「が、頑張ります…!(汗)」

    17日。
    これまでずっとロアのほうからデートに誘ってましたが、この日はフッラのほうからデートを誘いに来てくれました。
    その後、念押しに来た彼女に対して、そういうところがかわいいんだよな、とロアは思いました。

    翌18日。
    今日は、浜にやってきていました。
    着いて早々、目をつぶって、と言ってみたのですが、きょとんとして「どうして?」と言われ、急くのはよくないな、と思いました(でも、少し落ち込みました)。

    そのまま、二人は浜に留まり、思いを巡らせながら海を眺めているロアの隣でフッラは本を読んでいます。
    こんな沈黙もだんだん苦ではなくなってきています。フッラのお陰でしょうか。

    ロア
    「本を読むのが好きなんだね」
    フッラ
    「…はい。好きです」
    ロア
    「どんな本、読んでるの?」
    フッラ
    「遠い国の話です。お父さんやお母さんの故郷の」
    ロア
    「ちょっと見せてもらってもいい?」
    フッラ
    「はい、どうぞ」

    ぱらぱらとめくると、ところどころに絵がありました。
    大きな海の真ん中に小さく浮かぶ島々。大きな船。そこで生活する人々の姿。
    自分はプルトにいるのに、まるで彼らがいる国に触れているようで心がうずきます。

    フッラ
    「ロアさんの好きなことは何かありますか?」
    ロア
    「え? 好きなこと、か…うーん、武術全般は好きだけど」
    フッラ
    「武術…あ、そうか。ジマショルグ長さん…」
    ロア
    「え、なんでそこでフェイズさん?」
    フッラ
    「だって、新年祭でショルグ長さんのお話されてる時、凄く饒舌だったから。その理由がわかって」
    ロア
    「う…」

    ば、ばればれ?
    うわ、なんか恥ずかしくないか、俺!?

    フッラ
    「憧れなんですね。でも、そういうのって素敵です」

    憧れ…、か。
    だけれど、とロアは思いました。

    いつか彼に追い着いて、そして追い抜きたい。

    そう感じ始めていることに。

    今年のリーグ戦は1勝3敗であまりいい結果は残せませんでしたが、訓練はずっと続けています。
    よし、とロアは立ち上がりました。

    ロア
    「少し走りこんでいくよ」
    フッラ
    「あ…はい」

    フッラは本を読むのをやめて、じっとロアのほうを見てくれています。
    少し落ち着きませんでしたが、それ以上に彼女が自分を見てくれていることに嬉しくなりました。


    *

    20日。
    愛の日、エナコンの日です。
    今年も今年とて、エナコンへの出場はやめました。

    カロン
    「なんだ、またサボる気かー? たまには正々堂々と勝負したらどうだよ」
    ロア
    「いや、フッラとデートだからさ」
    カロン
    「ああ、なるほどね(にやにや)。…まあ、そういうのは抜きにしてさ」
    ロア
    「ん? 何?」
    カロン
    「見てるヤツは見てるもんだ。お前が1位になってるのもその証拠だってこと、忘れるなよ」
    ロア
    「――?」

    フッラはエナコンに顔を出してから、大通り南にやって来たようでした。

    フッラ
    「ロアさん!」
    ロア
    「やあ、フッラ」
    フッラ
    「私、ロアさんに投票しようと思ってて、だけどいなかったから…どうしたのかなって…」
    ロア
    「エナコンに出ると、夜まで立っていなくちゃいけなくなるんだ。そうなると、夜までフッラに待ちぼうけさせちゃうから」
    フッラ
    「私はそれでも…」
    ロア
    「それに、ミスタープルトは兄貴になるだろうし」
    フッラ
    「でも、他の方達も、ロアさんを探されてましたよ…?」
    ロア
    「え?」

    それが気になりもしましたが、浜にやってきました。

    フッラ
    「だけど、光がふわふわしていて綺麗ですね…」
    ロア
    「ワフ虫といってね。ワフ虫は年に一度、日食の20日にだけ、伴侶を求めてこんなふうに飛ぶんだ」
    フッラ
    「あ、それで、今日は愛の日というのでしょうか…?」
    ロア
    「そう。エナの子コンテストが行われてるのも、それに因んでだよ」
    フッラ
    「なるほど」

    フッラは納得すると、ワフ虫をじっと眺めています。

    ロア
    「…ねえ、フッラ。ちょっと目を閉じて」
    フッラ
    「え? は、はい…」

    ロアはそっとフッラにキスをしました。

    フッラ
    「…!」

    その後、顔を見合わせると、フッラは顔を赤くしていて、それに釣られてロアも思わず顔を赤くしてしまいました。

    その日の夕暮れに神殿前に戻ると、なんとロアは0票でミスタープルトに選ばれてました。

    さすがのロアも、え!?とビックリでした。
    だけど、出場もしていないのに称号だけを貰ってしまって、なんだか他の参加者に申し訳ない気持ちになります。
    朝、カロンが言っていたのはこのことだったのでしょうか。

    ロア
    (今度からはちゃんと参加することにしよう。他の参加者に失礼だもんな)


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