愛と訓練のワーネバブログ「愛と訓練のワーネバ劇場」の出張ブログです。

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ぐうたらジャム国・PCロア編、その11 01:00
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    4代目ロア編、その11です。
    *

    536年の続きです。

    8日。
    昨日の約束通り、大通り南でフッラと待ち合わせて、港に来ています。
    …実は落ち着かなくて夜明け前から大通り南で待っておりました。
    家を出る前にカロンに見つかって、散々冷やかされて正直もの凄く恥ずかしかったわけなのですが。

    海からの風がフッラの髪をなびかせています。
    フッラは何かを感じとっているのか、いつも以上に緊張した様子です。
    ロアも少し…というかかなり緊張してます。
    微妙な沈黙を破ったのは、フッラでした。

    フッラ
    「あ」
    ロア
    「どうかした?」
    フッラ
    「船が…」

    見れば、海の遠く、船が進んでいます。

    フッラ
    「どこへいくのかしら…」

    方角を見てると、来るのはこの国ではなさそうです。
    それでも、フッラはじっと船の様子を見ています。
    海を眺めるのが日課と言っていたのもあって、やはり彼女は海が好きみたいです。

    ロア
    「ねえ、フッラ」
    フッラ
    「はい?」
    ロア
    「俺達、一応、許婚同士という関係なわけだけど、それを君はどう思ってる?」
    フッラ
    「あ…え、えっと…」
    ロア
    「…あ、ごめん。突然変な質問しちゃって…。あのさ、俺はそういうの関係なく、君に交際を申し込みたいな、と思ったから」
    フッラ
    「え…?」
    ロア
    「えと、ダメ、かな?」
    フッラ
    「…だ、ダメ、じゃない…です…!」

    フッラは、ふるふると何度も首を振ってます。

    ロア
    「…そっか、良かった」
    フッラ
    「あの、私、ロアさんで良かった、って思いました…思い描いていたよりも、ずっとずっと素敵な人だったから…」
    ロア
    「そ、そうかい?」
    フッラ
    「はい…」
    ロア
    「な、なんか、そういうこと面と向かって言われると照れるな…」

    フッラは笑顔でロアを見ています。
    ロアは更にかあっと顔が赤くなるのが分かりました。

    ロア
    「もう少しいたいけど、これから試合があるから、そろそろ行かないと。家まで送るよ」
    フッラ
    「試合…。…あ、あの、私も、一緒に行ってもいいですか…?」
    ロア
    「え?」
    フッラ
    「応援、行きたくて…」
    ロア
    「あ、う、うん。分かった」

    そう言って、二人で闘技場まで向かいました。
    そこで既にスタンバイしていたのは…

    フィロ
    「…お?」
    ロア
    「え!?」

    なんと対戦相手は兄のフィロでした。

    フィロ
    「へぇ。お前が相手か。…しかも(応援席にいるフッラの方を見てる)」
    ロア
    (ま、負けられない…!)



    …。



    …が、結果は負け。
    フッラが応援に来ていて張り切っていたのに、恥ずかしい結果になってしまいました。

    フィロ
    「ちょっと浮かれ気味ってやつ? ま、でも、勝てたのは嬉しいかな」
    ロア
    (く、くそー)
    フィロ
    「やあ。こんにちは、ブラッドさん」
    フッラ
    「あ、こ、こんにちは、フィロさん…」
    フィロ
    「こいつのこと、宜しくね」
    フッラ
    「は、はい…」

    そして、フィロは手をひらひらとさせて、去っていきました。

    フッラ
    「不思議な人、ですね…」

    フィロは相変わらずのようです。

    ロア
    (でも、フッラも相当変わってるよなぁ…?)

    と思うロアでした。


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